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新年に当たってのご挨拶

西部造船会会長 福島昭二

平成 17 年の新年にあたり,一言ご挨拶申し上げます。

昨年 5 月に西部造船会総会での決議と日本造船学会,関西造船協会での決議により,3 学協会の統合が決定されました。本年 4 月にはいよいよ新しい日本船舶海洋工学会が発足します。西部造船会としては大正 13 年に九州造船会として発足以来の約 80 年の歴史を閉じることになりますが,新しい学会の中でその存在を続けることになります。統合決議以来,新学会設立準備委員会と新学会のあり方,組織,財務,論文集会誌の四つのタスクフォース (TF) が精力的に新学会の運営の方法について討議してきました。現時点での状況を概略皆さんに報告します。

  1. 一本部,三支部

    会員の皆さんは居住場所により支部に所属してその支部をベースに活動頂きますが,論文集・学会誌の発行,国際関係対応,研究企画などは本部としての活動になります。昨年末支部商議員の選挙を行いました。今年は代議員,本部理事監事,支部長,会長の選挙が行われ,支部運営委員などの指名も行われて新学会の体制が固まります。

  2. 講演会,学会誌,論文集

    論文発表講演会は春季は 3 支部個別に開催,秋季は本部として開催します。学会誌は年 6 回発行し会員には無料で配布されます。論文集は年 2 回発行され,有料になりますが低額とすることを検討しています。

  3. 研究企画委員会

    現在の研究委員会は全て解散し,新たに性能,構造,工作,設計,海洋,情報の 6 分野で分野別研究部会(各支部から 2〜3 人)を作ります。この 6 分野の代表が研究企画委員会を編成し,学会として取り組むプロジェクトやストラテジー委員会を立ち上げて有期で各研究課題に取り組む体制とします。支部にも分野別の交流体制を作ります。

  4. 国際関係への対応

    従来からの ITTC,ISSC などへの対応はもとより,新しく IMO,IACS への対応も行うよう今後関係先と協議していきます。

  5. 支部活動

    秋季講演会,学会誌,論文集,研究企画委員会,国際関係などは本部としての活動ですが,委員は全て支部から出て活動して頂くことになります。支部としての活動は春季支部講演会,分野別研究部会の一環としての研究交流会や支部シンポジウム,見学会などの支部としてのコミュニティ活動を活発化させていきます。

  6. 財務,学会費

    財務計画については担当 TF が精力的に検討を行い,特に本部管理費の徹底した合理化 (具体的には虎ノ門の事務所の移転,人件費経費の削減など) を図りながら,上記のように新学会としての活動に重点的に費用を配分する計画を作りました。その結果新学会での個人会費は年 8,500 円とすることになりました。西部,関西の現会費から大幅な増額となりますので,経過処置として 3 年間は西部,関西のみの会員の皆さんは現在の会費で同一のサービスが受けられます (日造,西部 2 学会の方は 8,500 円)。また継続年数 20 年以上で 60 歳以上の方は,申請があれば半額とするシニア会員制度も設けました。

  7. 西部造船会技術研究会

     一方西部の皆さんの関心が強い技術研究会は,新学会発足と同時にこれを分離独立させ,従来同様造船所の諸技術問題について大学側から指導して頂く産学連携のための独立の組織として位置づけ,従前以上に活発な活動を行うことになります。

以上,新学会,新西部支部が活発な活動を行うことにより日本の造船業,造船海洋技術の発展に寄与していくために,会員の皆さんの積極的なご支援とご理解を宜しくお願いします。

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